【私のキッカケは父親でした】大麻CBDを始める理由は人それぞれ
暮らしに役立つ大麻・CBDメディアを目指します。
はじめまして、米認定カンナビス(大麻)コンサルタントのりあきです。
本記事では、私がカンナビス(Cannabis)産業に興味をもち始めるようになった、キッカケをお話します。
多くの人が大麻に対する、以下のような疑問や悩みをお持ちだと思います。
- 日本だと違法でしょ?!
- 海外では、ほんとうに医療でも使われているのか?
- これからは、日本でも認められるのか?
日本では多くの大麻製品は、まだ違法とされています。日本の医療業界のひとからはよく「日本は研究に費やす予算がすくない」と聞きます。
カナダやアメリカのようにもっと予算がくまれ研究がすすめば、より多くの人が医療以外にも大麻の恩恵を受けることが出来るでしょう。
痛み止め
痛み止めはモルヒネ(オピオイドも含む)だけではないはずだ。
いやモルヒネで、最後の最後に、自分が死んでしまったのかすらわからない状態で人間は終わっていいはずがない。
病院での終末期、特にがんの場合は激しい痛みを取る代わりに「鎮静」という眠りを与える。
時に緩和病棟で、軽い痛みと同居しながら、自分の最期を見つめる場合もある。
それでも緩和病棟やホスピスという終末期医療を行う場所に行けるのは、一握りの選ばれた人たちであり、主治医の医療方針に異を唱えた途端、どこの病院にも行けなくなってしまう。
そこで医療は断ち切られてしまうのです。
初めての父
僕の父は、悪質ながんだった。
がんが見つかった時は、1日単位でがんが転移を始めてしまっていた。
原発部のがんだけでもしんどいのに、日々見つかる新しいがんは、新しい痛みを伴って出現する。
世の中のがんには、ただ弱っていくだけで枯れるように進んでいくがんもある。
よほど痛みの強いがんであっても、息を引き取る1週間くらい前に一時痛みがすべてなくなって、治ったのかと誤解するほど楽になる場合もあるという。
でもそれは、末期で全身に広がったがんに標準的に使われるモルヒネを使っていれば、楽な時間を味わうことなく人は逝く。
父もそうだった。
僕が駆け付けた時には、「痛てえよ、助けてくれ!」と叫んでいた。
僕が生まれてから、いつの時も弱音など吐かなかった父の「初めての声」だった。
だれかの選択
常時モルヒネが切れないように点滴に入れられて、ずっと眠っているのが鎮静。
父は僕が着くまで、痛い時だけモルヒネを打ってもらうことを選択したのだろう。
「主治医の方針だったのかもしれないが、父がいない今、どちらかだと問うてもしかたのないことだ。」
ずっと父のそばにいてあげられれば良かったのかもしれない。
だけど、そんな弱音を口にする父を見ている強さが僕にはなかった。
最後の食事
その後痛み止めの坐薬を差してもらって、少し落ち着いた父は、1週間ぶりに「最後の食事」をしたと言う。
この最後の食事が、父にとっての「楽な時」だったのかもしれない。
人間は本能の中で、最後の食事を自分で決めるらしい。
そしてその後は、いくら点滴をしても必要な栄養と水分で、生物としての人間の命を保つ処置を医療関係者が取ったとしても、皮膚の弱いところから受け付けない余計なものは漏れてしまう。
最後の食事をした後、いや、僕に会ったから安心したのか。
はたまた鎮静をかけられたのか。
まともに口もきけずに、この世から去っていった。
未来の日本へ
モルヒネは、良い痛み止めであると同時に麻薬であり、毒だ。
体力を奪い、気力も奪う。
どうせ残された時間が短いのなら痛みを取り去り眠ったまま逝かせた方が、医療的には良心なのかもしれない。
でも、人間として生を受けた限りは、最後まで人間らしく生きて逝きたいじゃないか。
医療用大麻という選択が海外にはある。
もちろん日本ではまだ違法だ。
どんなに懇願しても、入手もできないし医療機関では使ってくれない。
だけど気分を明るくする効果があり、それが強ければ強いほど痛みに耐えながら、最後まで自分らしさを維持することができる。
最後まで家族や友達や仲間と、会話しながら逝くことができる。
大麻は、未だ日本ではドラッグに過ぎない。
医療に使ったとしても、それが明るみになれば、関係者はもれなく逮捕される。
別の生きかた
モルヒネの毒が許されて、大麻の効能を調査も研究もしない国に、僕は生きていた。
大麻には「食欲刺激と鎮痛効果」がある。
父が最後に出会った鎮痛剤が大麻であったならば、最後の食事の質は確実に変わっただろう。
食べたいものを一口でも「おいしい」と感じながら逝くことができたのではないだろうかと思ってやまない。
本記事は以上となります。最後までありがとうございました。
より多くの人が大麻の恩恵を受けられるよう、有益な情報を発信をしていきます。
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Written by のりあき