【結果】世界の大麻の値段を徹底比較|最安値・最高値はどこ?
現在の日本では大麻の所持が大麻取締法で厳しく規制されているので、情報もかなり遅れをとっています。
世界では次々と大麻解禁の流れがきており、新たな市場が築かれつつあります。そこで当記事では、世界における合法国と流通する「大麻の値段」についてご紹介します。
もし最後まで読み終えていただくと、以下の疑問が解消されます。
- 世界中の大麻業界はどうなってる?
- 合法非合法の国はどこか?
- 主な国の大麻の相場
専門用語はなるべく使わずに解説しますので、もし気に入ったら別記事も読まれてみてください。
世界中で大麻解禁の流れ
戦争で敗戦国となった日本は、アメリカ(GHQ)の命令で大麻の所持が規制されました。
理由は諸説ありますが以来70年もの間、大麻は医療目的も含めて研究すら十分にできない状況が続いています。
また日本では有名人が大麻で逮捕されると、物凄いバッシングが発生します。
「ダメ、ゼッタイ」というキャンペーンで、他の違法薬物とひとくくりにされていることもあり、日本国民には大麻に根強いアレルギーがあることが伺えます。
一方世界中では当のアメリカも含め大麻解禁の流れがあり、医療用のみならず合法になった国では、ふつうに街角で娯楽用の大麻が売られています。
また経済的にも「グリーンラッシュ」が始まり、大麻ビジネスが急速に拡大・成長しています。
合法化された国では大麻自体だけではなく、その成分が入ったワックスやクッキーなどの商品も展開され、数多く市場に出回っています。
大麻市場の高まりを受け、投資家も有力な投資先として注視しています。
合法国と違法国
2018年カナダで娯楽用マリファナが全面的に解禁され、世界で大きな話題となりました。
また隣接するアメリカでは、連邦としてはまだ違法ですが、西部を中心に娯楽用の大麻使用について合法の州が存在します。
医療用大麻のみ合法とする州もあり、いくつかある違法の州は少数派になりつつあります。
ヨーロッパでは医療用の大麻使用を合法とする国が多数派で、フランスやスウェーデンなど一部の国が違法を維持。寛容政策で有名なオランダとスイスの2カ国が、娯楽用も含め合法としています。(オランダは2021年2月現在、違法だが処罰なし)
オセアニアではオーストラリアとニュージランドの2国で、医療用大麻の使用が認められています。
中南米では嗜好用大麻を世界で初めて解禁した、ウルグアイとエクアドルが合法。医療用大麻の合法国もブラジルやアルゼンチン、メキシコなど多数存在します。
対象的にアジアでは違法国が圧倒的多数を占めており、マレーシアやシンガポールなど、一定量の大麻所持で「死刑」となる国も存在します。
医療用大麻を合法とする国も、韓国やタイ、フィリピン、イスラエルなどごく少数となり、欧米との姿勢の違いは鮮明です。(2022年よりタイでは大幅な規制緩和がされています。)
ちなみに大麻のハイになる成分「THC」を発見したのは、イスラエル人です。ザックリとですが、以上が世界のメージャーなプレイヤーになります。
合法国の相場
南米ウルグアイの相場
では合法国における大麻は、どんな値段で取り引きされているのでしょうか。
実は自国では栽培ができず、輸入に頼っている国の相場は高い傾向にありますので、大麻の値段は合法国か否かはあまり関係がありません。
世界初の娯楽用大麻の解禁国ウルグアイでは、1グラム1.3ドル程度で売られていますが、自国民しか購入できない制度となっています。
その他南米の合法国では、1グラム1.5ドル~5ドル前後で取り引きされています。
北米とオランダ
カナダでは合法の商品が1グラム12カナダドル(約1,000円)で取り引きされていますが、闇市場や個人売買では、5カナダドルあたりで買えてしまいます。
ところがつい最近、医療用大麻が同じくらいの価格帯へ値下げするというニュースが飛び込んできています。
またアメリカの合法州でも、1グラム15ドル~20ドルあたりが相場となっています。オランダでは取り扱うお店にて10ユーロ(約1,200円)、高いものでは20ユーロ前後で販売されています。
ちなみに世界で大麻が一番高い国は日本で、末端価格は1グラム6,000円~10,000円と、金と同じくらいの価格で取引されています。
もちろん、違法です。ですので最後は比較的「イージーに」行ける合法な国をみていきましょう。
「もし」行くとすればこの国
合法国でも基本的には「自宅などのプライベートな場所に限る」と規制されており、公共の場での使用者には高い罰金が課せられる国が多い印象です。
少し前までは、観光客が吸える場所はありませんでした。
しかしここ最近ラスベガスなどで、観光客でも吸える「大麻ラウンジ」が承認されており、こういった施設を利用して大麻を吸えるようになりました。
またオランダでも「コーヒーショップ」と呼ばれるお店で購入し、店内で吸うことができます。ただしパスポートが必要なことやお酒と一緒の喫煙もNGなど、厳格なルールが存在します。
いまのところ値段がそこそこで、吸うリスクが少ない合法国はオランダとカナダ、そしてアメリカの合法州でしょう。(2022年以降は、解禁されたタイでの人気がハンパないですね。)
まとめ
カナダにおける大麻合法化の際、外務省の海外情報ホームページでは以下のように言及されています。
「日本では大麻取締法により大麻の所持・譲受は違法と規定され処罰の対象であり、この規定は日本国内のみならず海外でも適用される可能性があるので、在留邦人や日本人旅行客においては、日本の法律を遵守の上、日本国外であっても大麻に手を出さないよう注意を」
とアナウンスされました。
法律の解釈は様々ですが、合法の国であっても日本人が大麻を吸う行為には「リスク」が伴います。
しかし世界中で大麻解禁ブームですので、こういった知識は知っておいて損はありません。また将来、可能なら行ってみたい国も見えてきましたので、今後の推移を見守りましょう。
今回は以上となります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Written by 212
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