by レイジーグーフィー

【ヴィーガン】治療と予防をめざす大麻を使った料理とは【医療】

大麻

新ヴィーガンのかたち。

どうしても悪いイメージがつきまとってしまう大麻。

しかし実は、古くから食材としての歴史があります。

さらに栄養価が高い上、栽培にあたっては環境への負担も少ないという、スーパーフードであることはあまり知られていません。

この記事では、以下について解説していきます。

  • 食材としての歴史
  • 大麻の調理方法
  • 大麻料理のデメリット、メリット

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食材としての大麻の歴史

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神聖な植物

大麻を世界で最初に食材として使ったのは、古代インドだと言われており、現地では何千年も前から「バングー」と呼ばれる、大麻のエディブル(食べ物や飲み物)が伝統的に伝わっています。

インドでは昔から、大麻は”神聖な植物とされています。

ビンドゥー教のお祭りである「ホーリー」や「シヴァラトリ」では、普段はお酒やお肉を全く食べない、あるいは普段は大麻を使用することのない人でも、バングーだけは摂取するという習わしがあります

日本は縄文時代から

日本においても、縄文時代の遺跡から、その暮らしに大麻との繋がりがあった痕跡が見つかっています。

また近年においても、西日本の「いなりずし」には、伝統的に麻の実をいれる文化があります。

がんもどき、けんちん汁なども、麻の実を入れてカリカリとした食感を楽しむ料理です。

さらに、石川県の「鯛の唐蒸し」や山形県の「あけがらし」、高知県の「いわしの卯の花」など、郷土料理にも麻の実を入れる料理が見られます。

特に高知県は、今でも大麻が栽培されており、麻の実を食材として使っている地域になります。

大麻を食べても大丈夫?

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大麻と聞くと、どうしてもマリファナだけを連想しがちです。

しかしそれは、大麻についてほんのごく一部分しか見ていません。

大麻の食べ物

日本の大麻取締法や国際的な麻薬条約においても、規制の対象は陶酔成分「THC」が多く含まれる花の穂と葉っぱであり、大麻の種子や茎は取り締まりの対象外となります。(2021年3月)

別の産業用大麻という、THCの含有量が少ない品種が開発されおり、海外ではCBDの抽出用などとして活用されています。

規制下にある現在でも、普通に日本の食卓に並ぶ代表的なものとして「七味唐辛子」があります。

うどんやそばにかける、あの薬味です。

七味の一番大きな粒は、実は「麻の実」なのです。麻の実は、主に中国で生産されたものが輸入されています。

輸入に際しては、発芽しないよう熱処理されたもののみ、当局によって許可されています。

前述の通り日本でも、歴史があって古くから大麻は身近な存在であり、食材としてもなんら問題のないものなのです

大麻の調理方法

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大麻入り料理の一般的な調理法としては、クッキーやブラウニー、ケーキなど、食材に混ぜ込んでオーブンなどで焼くことが挙げられます。

完成すると、大麻入りであるかどうかは一見して分かりません

ただかすかに大麻の香りがしたり、緑がかったりしていることが多いです。

また飲用としても、インドの「ラッシー」や、ハーブティーなどで利用されています。

ラッシーはヨーグルトベースの飲みもので、通常は果物を入れてミキサーで混ぜるのですが、バーング・ラッシーと呼ばれる大麻入りラッシーは、麻の葉と蕾をすり潰したものを混合させてつくられます。

食材としての大麻

さらに食材として、以下のようなものがあります。

  • 食材としても、成分をエタノールで抽出した「大麻チンキ
  • 麻の実から抽出されて製造する「大麻オイル
  • 成分を一緒に溶かして固める「大麻バター

最近、大麻料理が解禁されたタイでは、葉っぱの素揚げや、スープに入れる食材として大変人気を博しています。

その他、パスタやシチューなどに入れるなどの活用も見られます。

ここが課題!大麻料理のデメリット

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大麻エディブルは、食べると消化するまでに時間がかかるため、喫煙よりもTHCの影響が現れるのが遅くなる傾向があります

そのためタイムラグがあることに気づかず、何も問題がないからとたくさん食べてしまうと、後で気分が悪くなったりめまいが起きてしまったりと、バッドトリップになることがあります。

調子が悪くなってしまった時の対象法。

身体への吸収にも時間がかかるため、長時間苦しむことになってしまい注意が必要です。

ただ、死亡や障害が残るといったことまでには至らず、水を飲んだりCBDを摂取するなどで対処が可能です。

またアルコールは、大麻の酩酊を増大させてしまう効能がありますので、はじめは同時に摂取するのは避けたほうがよいでしょう

先にご紹介したタイでも、葉っぱの摂取は1日5枚~8枚を超えてはならないルールになっています。

そして以下の人も、食べる際に注意を払うなどお店でルールが設けられています。

  • 子供や未成年者
  • 妊婦や授乳中の女性
  • 特定の疾患がある患者

特に子供は、大麻入り料理かどうかは一見判断が付かないため、保護者によって最大限の注意をはらうべきです。

健康を増進?大麻料理のメリット

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大麻エディブルで期待される効果としては、CBDによるエンドカンナビノイドの活性化でしょう。

精神の安定やストレス軽減など、心身さまざまなところでの効果が期待されます。

また、麻の実「ヘンプシード」は栄養価が非常に高いことが知られています。

畑の肉といわれる大豆に匹敵する良質なタンパク質が含まれており、しかもより消化吸収に優れています。

これは特に、ヴィーガンの方々には朗報でしょう

脂肪分においても、体内では生成できない必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6脂肪酸が含まれます。

ミネラルについても、以下のものが含まれます。

  • ビタミンC
  • マグネシウム
  • カリウム
  • 亜鉛
  • 鉄分
  • 葉酸
  • ビタミンB群のナイアシン

他にも不飽和脂肪酸が含有し、ガンをはじめ心疾患、皮膚炎や関節炎、更年期性うつなど、様々な病気への治療や予防の効果があります。

上品なナッツのような味で、栽培にあたっても環境負荷が少なく、栄養バランスも非常にいい麻の実は、自然志向の食品として完璧な食材であると言えます

まとめ

食材としての大麻の歴史、いかがでしたでしょうか。

イメージが悪い大麻ですが、料理なら抵抗なく手軽に摂取できますし、もし解禁された時には薬草のように使われる日も来そうですね。

喫煙による悪いイメージもありませんので、栄養豊富な大麻エディブルは、ヴィーガンとして新しいファン層が増えそうな予感がします

今回は以上となります。

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Written by 212

Cover : Illustration by Natasha Remarchuk from Icons8

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<参考サイト>
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/
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日本臨床カンナビノイド学会
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麻ナビ
https://asanavi88.com/history/history1/
Togetter
https://togetter.com/li/224679
ASAVEDA
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メディカルリーフ
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CLN
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BA%BB%E3%81%8C%E3%82%B9/
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