【グリーンラッシュ】日本の年金が運用される大麻ビジネスとは?
今世紀のゴールドラッシュ
世界中において、大麻ビジネスが拡大しています。この現象は、大麻=緑ということで「グリーンラッシュ」と呼ばれています。
一部の投資家の間では「仮想通貨の次はグリーンラッシュ」とも言われており、市場の動向に注目が集まっています。
本記事では、以下について解説していきます。
- グリーンラッシュの解説
- 関連して拡大すると予想される産業
- 個人としてはどこを攻めていけばいいのか
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グリーンラッシュとは
ビックビジネス
グリーンラッシュとは、大麻の関連ビジネスによって新たなビジネスモデルや雇用の創出、そして投資が集中していることを指します。
世界的な流れとして大麻合法化の国が増えており、医療目的とした解禁はもちろん、嗜好用としての解禁する国も出てきています。
世界中で産業拡大の兆しを感じ、これを「ビジネスチャンス」ととらえて、各方面からこぞってさまざまな形で参入がなされています。
具体的には大麻由来の成分が配合された、以下の分野のビジネスが盛んになっています。
- 医療
- 食品
- 薬品
- 化粧品
- ペット用品など
それらは投資の対象にもなって、大量の資金が流れ込み雇用が生まれ、次々とビジネスモデルが生まれています。
21世紀のゴールドラッシュ
市場拡大の動きは、19世紀のゴールドラッシュになぞらえて「グリーンラッシュ」と呼ばれるようになりました。
市場は2021年には314億ドル、約3兆5700億円規模に達し、世界においてタバコやビールの市場よりも大きくなると予測されています。
一方日本では、大麻取締法について逆に使用罪の検討に入っており、その是非はともかく世界的な潮流から取り残されているような印象です。
大麻ビジネスには、有力な投資先として資金が流入
PayPalの創始者であるピーター・ティール氏は、なんと数百億円をグリーンラッシュ関連企業に投資しています。
その他ナップスターの創立者、ショーン・パーカーなどの著名な投資家も莫大な投資を実施しており、歌手のリアーナなどの有名人もブランドの立ち上げなど、大麻ビジネスに乗り出しています。
また日本の化粧品メーカーによる大麻ビジネス関連の勉強会に、世界中でビジネスを展開する総合商社をはじめ、厚生労働省の官僚までもが参加しています。
法律の壁はあるものの、多方面の人間がビジネスとして注目しているのは間違いありません。この事実からも、いま大麻関連ビジネスが熱を帯びていることが分かりますね。
グリーンラッシュの代表事例
ではグリーンラッシュの代表的な事例を紹介しましょう。まずは2021年3月に、ブルーンバーグの記事を貼っておきます。
記事に書かれているのは、日本の年金機構がカナダの大麻関連企業に投資を行っていることがバラされています。
自国では大麻に対して「超過酷な罰則」を与えるのに、海外では大麻の関連企業の利益は追求していくようです。
どこまでこの矛盾を通せるのか、注目していきたいところです。
世界各国の動き
まず嗜好用の合法化によって関連ビジネスが広がり、大麻草の栽培に乗り出す国や企業が増ています。
特にコロンビア、中国、ニュージランドなどが熱心です。アメリカでは、大麻の成分「CBD(カンナビジオール)」に注目が集まっています。
CBDには以下のような特徴がありますが、陶酔作用のある成分THC(テトラヒドロカンナビノール)とは違って、摂取してもハイにはなりません。
- 不安の緩和
- 吐き気の抑制
- 身体の痛みの軽減
- リラックス効果
依存や乱用の危険性も確認されていないため、リラックス効果を売りにスナック菓子やコスメなどにインフューズされ、大変な人気を集めています。
カナダでは、嗜好用大麻の合法化によって全く新しい産業が生まれ、それが雇用を創出して失業率が改善されました。
アメリカに上場している大麻関連企業はカナダの会社が多く、その株はこの1年で高く推移しています。
医療の分野
また、医療用としても大学や研究機関と提携して、以下のさまざまな治療薬の開発に力を入れている企業もあります。
- うつ病
- アルツハイマー
- 不眠症
- 強迫性障害
- てんかん
- 気管支喘息
- 多発性硬化症、変形性関節症、帯状疱疹など
特にヘルスケア分野は最も高い収益を得ることが見込まれており、中でもカナダの医療用大麻の生産企業である「ティルレィ社」は、4,700万ドルもの資金調達を果たしています。
世界的な禁煙ブームで苦境に立たされているタバコ産業においても、大麻関連企業に投資をしている企業が現れています。
大麻関連のスタートアップで有力な投資分野は?
では次に大麻関連で有力な投資分野をみていきましょう。
期待される分野
- まず、なんと言っても「ヘルスケア分野」でしょう。大麻を原料とした薬品は、ガンやアルツハイマー、エイズなどの症状を改善するという報告があります。製品は高単価で、高い投資リターンも見込まれます。
- 次に「小売、EC分野」です、国にもよりますが、嗜好用大麻の販売店やECは、元手があまりかからず、個人でも気軽にスタートできるため、次々と業者が現れているといいます。
- 「パッケージ分野」にも注目すべきでしょう。大麻のパッケージはタバコと同様、法的に厳重な規制が掛かっています。種類によっても規制は多岐にわたるため、パッケージ業界にも大麻関連の仕事が流入すると思われます。
その他の分野
- もちろん「栽培分野」も伸びるでしょう。大麻の栽培事業は、広大な農地を必要とするため、地方の経済を潤すことになるでしょう。近くに大麻を加工する工場が建てば、そこに雇用も生まれるはずです。
- また「デジタル分野」にも目を向けてはいかがでしょうか。大麻産業は、これまで全くなかった新しいものですから、関連のデジタルコンテンツ、データ分析、コンプライアンスの支援など、連鎖的に需要は増えていくことでしょう。
- そして「食品分野」です。大麻のインフューズ食品をはじめ、サプリメントや大麻料理のレシピなど、需要の拡大が予想されます。
- 意外なところでは「観光分野」があります。大麻の栽培地帯では、長期的な視点で世界中からの観光にも期待が寄せられています。
グリーンラッシュのまとめ
今回は海外で加熱する「グリーンラッシュ」について解説してみました。
茎から採れるCBDは日本でも合法であり、理解が進んで心理的な壁さえなくなれば、うつ病や自殺率が高い日本において、社会的にも経済的にも非常に有益なビジネスであると考えられます。
あたなのオリジナリティー
あなたがもし大麻ビジネスをスタートされるなら、現在は投資や物販がほとんどなので少し「ずらし」が必要でしょう。
大きな資本の参入や、有名人がブランドを立ち上げるなどして参戦してくるでしょうから、個人で小さくはじめても、まず勝ち目はありません。
一方で大麻は日本ではまだ許可されていませんが、現時点で許可されているCBDなどは、まだアーリーステージなのでチャンスはありそうです。
個人的には栽培分野である「農業」と、農場はもちろん店舗や事務所など、大麻ビジネスの起業関連で需要が増えていくであろう「不動産」などの分野にチャンスをみています。
今回は以上となります。
少しでも「役にたった」という人は、他の記事も読まれてみてください。
Written by 212|自動車、ロードバイクが趣味のライターです。
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<参考サイト>
マネー現代
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69077
モトリーフール
https://www.motleyfool.co.jp/archives/6159
データのじかん
https://data.wingarc.com/what-is-green-rush-22370
Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/20802
マネクリ
https://media.monex.co.jp/articles/-/11193
note
https://note.com/oasisleaf
ブログ
http://kazusenangkazu.hatenadiary.com/entry/
2019/12/07/%E3%80%90%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%8
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Cover : Illustration by Freepik Storyset
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