【THCV】ホントに減量に効果がある!?THCとの違いとは?
2020年に入ってから、ぞくぞくと今まで聞かなかった大麻の成分が商品化されています。
その中でも今まであまり聞かれなった「THCV」は、もしかして「ダイエット」に役立つのではないかと期待をされています。
今回はこのTHCVについて、少し深堀りして解説します。読み終えていただくと、以下が理解できます。
- THCVとは
- メリット・デメリットは?
- 試されている効果とは
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THCVとは
THCVとは「カンナビノイドのスポーツカー」と呼ばれており、1973年に発見された大麻の化合物です。
CBDやTHCほど人気はありませんが「ビッグ6」と呼ばれていて、比較的豊富に存在しているカンナビノイドです。
THCVの化学式は、C19H26O2と表され、炭素原子19個、水素原子26個、酸素原子2個を含む分子です。脂質系の溶媒に非常によく溶けるという特徴があり、典型的な植物性カンナビノイドなのです。
THCVは大量に摂取しないと精神作用を示さないという珍しい性質を持っていて、あらゆる種類の雑草に含まれる化合物である「カンナビゲロール」から合成されています。
摂取量が低い時には、CB1受容体のアンタゴニストとして作用する為、いわゆる大麻のような「ハイ」な気分を味わう事はありません。
またTHCVの含有量が多い物を大量に吸うと、刺激的でハイテンションを経験する事が出来ますが、長くは続きしないのが特徴です。
THCVは構造的には、THCに似ていますがいくつか異なる点があるので、次ではそれぞれの違いについて解説していきます。
THCVとTHCとの違い
THCVとTHCの特徴的な違いは「THCVが食欲を抑える作用があるのに対し、THCは食欲を増進させる作用がある」という点です。
ですのでTHCVはスレンダーな体型を維持しながら、ハイな気分を味わいたい人にとって最適なカンナビノイドと言われているのです。
ただどの成分にも良いところ、悪いところがありますので以下で解説します。
デメリット
- 低用量ではTHCのような刺激的なハイテンションな気分を味わうことが出来ない
- 効果が持続する時間が短い
上記が主な特徴になります。言い換えると「即効性はありますが、持続性には欠ける」ということになります。
メリット
それでは次にTHCVのメリットを4つにまとめました。
THCVは確実なハイテンションな気分を得られるというよりは「正当な医療効果がある」とされています。なぜなら他のカンナビノイドと共に、免疫系や脳や主要臓器などの受容体に結合する特徴があるからです。
体重の減少をサポート
1つ目のメリットは「体重の減少」です。
2016年のWHO(世界保健機関)の統計によると、推定19億人の大人が太り過ぎか肥満であるというデータが出ています。
この数値は、世界の成人人口の39%に相当する数字で、欧米諸国ではさらに厳しい数値となっているのです。
こうした中で「THCVがCB1受容体を抑制する働きに優れている」という観点から、理想的なものとして注目されています。
体重1kgを減量するためには、THCV約3mgが理想的な摂取量だとされています。
実際にプロのボディビルダーが、体脂肪を落とすために使用している事もあり、人によっては確実に効果がある事を物語っています。
しかし名前に「THC」と入っている事もあり、規制がかかりやすいのが弱点と言えるでしょう。
【追記】事実として当ブログの管理人である「のりあき」は、このTHCVのチンキを約1ヶ月前後摂取したところ、お腹周りの脂肪がとれたとのことです。痩せるというより「無駄な食欲(主にお菓子)」がなくなって、集中力が増したそうです。はじめたキッカケは、気になる中年太りをなんとかしたかったそうです。他のカンナビノイドとは「全く効果が逆」なのがおもしろいですよね。結果は以下のようになっていますw
糖尿病への治療に期待
2つ目は「糖尿病の治療法として期待されている」という事です。
先ほども解説した通り、THCVには食欲を抑える作用があるので、ダイエットだけでなく糖尿病にも効果が期待できるのです。
2013年に発表されたWargentらの研究でも、THCVは肥満による糖尿病患者の治療法として期待されているとされています。
抗炎症効果
3つ目のメリットとして、THCVは2009年に発表されたRiedelらの研究で、マウスの腫れと痛みを軽減する事を発見したとされています。
研究では炎症を起こしたマウスに、THCVを4日間連続して投与した結果「炎症を抑える効果」が認められたのです。
また効果が認められただけでなく、THCVに対する耐性が出来なかった事も分かりました。
不安の軽減
そして4つ目は「不安の軽減」です。
THCVにはパニック発作を抑える効果があり、不安障害などを持っている人にとって素晴らしい治療法になる可能性があるとされています。
科学者たちは、THCVが自然に起こる「パニックモード」に対して、抑制する為の効果があると判断しているのです。
まとめ
さて今回は「THCVとは?」というテーマで、詳しく解説してみました。「ちょっとマイナーすぎるなぁ」と思った人もいるかもしれません。
THCVはTHCのような刺激的なハイテンションな気分を味わう事が難しい反面、医学的に減量やその他の様々な効果が期待される、魅力的な成分だという事が分かりましたよね。
しかし承認されるためには課題も多く、事実としてアメリカでもTHCVは微妙な位置づけにあります。ただ色々なベネフィットが徐々に認められているので、これからマーケットでどのように受け入れられるかが楽しみです。
今回は以上となります。
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Written by 橋本 幸恵