2021/10/12 (更新日: 2022/03/27)

【HHCとは】規制決定！うわさのカンナビノイドは天然or合成？

「HHC」は半合成カンナビノイドであり、天然のカンナビノイドの化合物に若干の変更を加えて作られたものです。

最初に作られてから、エンドカンナビノイドシステムに対する効果をよりよく理解するために、実験室のラットを使ったテストに使用されました。

このテストでは成功し、CB1受容体を十分に刺激して治療効果をもたらしてくれました。HHCは現在（2021年9月）急ピッチで多くの研究が行われてきているので、関連する情報は常に更新されていくはずです。

【追記】2022年3月、HHCは日本では規制が始まりました。

そしてこの記事では、現時点でわかっている以下について解説していきます。

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HHCは体にどのように作用するのか？

「HHC」には様々な名前がありますが、代表的なものに11-Nor-9β-hydroxyhexahydrocannabinolがあります。

またHHCは、HHCBやホモハリントニンとも呼ばれています。これはそれ自体に、いくつかの治療効果があるハリントニンに代謝できるからである。

HHCの化学構造はTHCと非常によく似ていますが、あちこちにわずかな違いがあります。THCと同様に、HHCはカンナビノイドのCB1およびCB2受容体に結合します。

しかしTHCのように活性化することはないので、いくつかの研究ではTHCよりも「効果がある」と期待されています。

HHCの作用機序については、以下のような研究が進められています。特に用語は覚える必要はないので「サラッと」ご覧ください。

HHCは主に嗜好品として使用されています。HHCは多幸感をもたらし、2～3時間前後の高揚感が持続します。また一部のユーザーは、深いリラックス感と幸福感を感じています。

他にHHCは、慢性的な痛みを和らげるためにも使用されており、ユーザーは他の助けを必要とせずに1日を過ごせることが期待されています。

HHCの副作用には、以下のような事柄が挙げられています。

以上がHHCの概要になります。続いてはマーケットの反応になります。

HHCの「欠点」として考えられるのは、肝毒性を引き起こす可能性があることです。肝毒性とは、肝臓へのダメージを意味し、過剰摂取や過剰使用の結果として起こる可能性があります。

またこの合成カンナビノイドは、自然界に由来するものではないため「懐疑的な人」も多いです。そのため大自然が意図した、自然なバランスを持っているようには感じられないとの意見もあります。

HHCに関する研究が進めば、その利点と欠点が今よりはっきりと証明されるでしょう。それまでの間は「医療の分野で広く使われる合成カンナビノイドになるのではないか」という見方が強いです。

今のところ人間への使用しか認められていませんが、HHCやカンナビノイド全体の新たな治療法を見つけるために、日々研究が続けられています。

新しいコンパウンドですので、個人的にはこれからもっと注目されていくと確信しています。

本記事では2021年に一気に注目を浴びた、新しいカンナビスの成分について触れてきました。

HHCは合成カンナビノイドであり、多くの治療目的に使用することができそうです。しかし広く一般的に利用されるようになるには、もう少し時間が必要です。

主にGタンパク質の共役型受容体CB1の受容体サブタイプに結合することができ、THCとは異なる方法でCB1受容体を活性化することがわかっています。

今のところこの合成カンナビノイドには、医療上の利点があることを意味していますが、身体に最も適した用途を見つけるためにはもう少し時間がかかりそうです。

またこのHHCには、一部の被験者に肝障害を引き起こすことが確認されているため、過剰摂取の可能性についてもさらに研究する必要があります。

さらに、FDAはまだHHCを承認していません。しかしこのカンナビノイドの研究が進めば、より良い治療法や使用法が見つかりそうですね。

今回は以上となります。

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