【最新版】THCVはダイエットの救世主なれるのか?【経験済み】
テトラヒドロカンナビバリン(THCV)は、ユニークな効果と豊富な薬効をもたらすカンナビノイドの一種です。カンナビノイドとは、大麻に含まれる化学物質です。
THCVは大麻に含まれるカンナビノイドである、THCと似た分子構造を持っています。THCVにもTHCと同様に精神作用があります。
THCは大麻に豊富に含まれていますが、THCVは特定の株に少量しか含まれていません。そしてTHCVには食欲抑制効果があると言われており、ダイエット(減量)を目的とした人には最適になります。
本記事ではこの「THCV」について、以下を深堀りしていきます。
- THCVの構造
- 身体への作用
- 市場への期待
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THCVの構造と精神作用
「THCV」はカルボキシル環が追加されたカンナビノイドです。これはTHCと同じ一般式ですが、酸素原子が1つ多いことを意味しています。
THCと同様にTHCVは、カンナビジオール(CBD)とは異なる脳内の受容体に作用します。THCVは依然として、高揚感に関連するCB1受容体の一部に作用します。
しかし食欲抑制などに関連する、脳内の他の受容体にも作用します。THCVは精神作用があるが作用機序が異なるため、THCよりも作用が弱いのです。
ただしTHCVを大量に摂取すれば、ハイになることもあります。
体にはどのように作用するのですか?
「THCV」はカンナビノイドと同様の作用をユーザーに与えますが、その作用はより強力ですが持続時間は短いものとなっています。いくつかの研究によると、次のような影響があるとされています。
THCVはCB1受容体アゴニスト(化学構造によって受容体を活性化する物質、THCVはこれに該当する)の効果を低減することができるのです。
マウスにおいての実験では、THCVは海馬の新しい神経細胞の成長を刺激することが分かっています。この海馬というのは、記憶や空間ナビゲーションなどの本質的な認知機能を決定する脳の領域のことを指します。
そして一言に「食欲を抑えることができます。」(私自身も体験済み。こちらに感想を載せてます。)
この食欲減退を実験した動物モデルでは、THCVは投与後ほぼすぐに食物摂取量を減少させ、後に増加させました。研究結果によると、THCVは食物摂取量を減少させる効果が非常に高いとされています。
THCVを投与したマウスでは、血糖値が低下しており、糖尿病患者の治療に役立つことも示唆されています。CBDとTHCVの組み合わせは、肥満マウスに投与するとCB1受容体に拮抗する効果がありました。
考えられるデメリットと市場への期待
2011年に行われた研究によると、THCVはマウスの不安関連行動を減少させています。しかし高用量では、ヒトにも不安を引き起こす可能性があるといいます。
この違いは、カンナビノイドが種類によって異なる結果をもたらすことを示唆しており、さらなる研究が求められています。
THCVだけで過剰摂取したという報告はありませんが、覚せい剤の効果を増強し、不安などの行動に好ましくない影響をもたらす可能性はあるようです。
新しい研究用化学物質であるため、現時点ではTHCVの流通や消費に対する規制はありません。また治療法として、認められた医療用途があるかどうかも不明です。
過剰摂取による副作用は人体では報告されていませんが、動物実験では運動量の増加や落ち着きのなさなどの副作用が見られました。
まとめ
今回は巷でちょっと聞かれるようになってきた「THCV」についてまとめてみました。
将来のTHCVは過剰摂取による事例が報告されていないものの、不安を引き起こす可能性があるためヒトでの安全性はまだ疑問視されています。
これらの研究者たちは、特に食欲減退・血糖値の調節・神経新生(新しい神経細胞の成長)を刺激する効果について、THCVの薬用利用の研究を続けています。
今回は以上となります。
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Edited by のりあき