【議論】ベイプvsジョイント｜ホントはどっちの方がヤバいの？
大麻（マリファナ）を吸うことが「健康に良いか悪いか」という議論は続いています。
しかし、近年で目覚ましく変化を遂げているVAPE（ベイプ）産業にも同じように熱い視線が注がれています。
VAPEは、従来のジョイントやブラントよりも安全なのでしょうか？
それとも同じなのでしょうか？
VAPEには従来の喫煙と同様に、メリットとデメリットがあります。ここでは、そんなVAPEについて深堀りしていきます。
本記事は読み終えていただくと、以下の理解が深まります。
- VAPEってどんなの？
- 現在のVAPE市場
- VAPEの安全性
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VAPEってどんなの？
近年は特にミレニアル世代やジェネレーションZを中心に、VAPEの人気が高まっています。
VAPEは一言にいうと、タバコと同じ大きさの小さなデバイスでユーザーは「煙ではなく蒸気」を吸い込みます。また、デバイスからはフレーバー付きの蒸気が出ており、喫煙よりも魅力的です。
他の新しいトレンドと同様に、VAPEの安全性については未だに懐疑的な見方が一般的です。
VAPEは、マリファナを摂取する方法として非常に人気があり、その技術は一般的な巻き紙をはるかに凌駕しています。マリファナを吸うことには健康上のリスクが多少は伴いますが、ヴェポライザーを使えばコントロールされたクリーンな状態で、マリファナを楽しむことができます。
VAPEそのものは常に進化し新しいものがでてくるので、使用する前に知っておくべきことがたくさんあります。
そもそもVAPEとは、E-リキッドを吸ったり吐いたりすることです。よく「ジューリング」と同じ意味で使われますが、一般的にはジューリングはベイピングの蔑称とされています。
VAPE市場の現状は？
VAPEの市場はかつてないほど大きく、新しいデバイス・新しいフレーバー・新しい化合物がつぎつぎと登場しています。だからこそ、何がトレンドなのかを垣間見るのは楽しいものです。
人気のあるVAPEは何十種類もありますが、大麻化合物・香料・PG/VG（プロピレングリコール/ベジタブルグリセリン）を含む液体を使用する「Ejuices」が最も人気があります。
Ejuicesは簡単に使用でき、さまざまなフレーバーの組み合わせがあるので人気があります。また、電子タバコとの相性も抜群で、ワット数や電圧を調整することで、発生する蒸気の量をコントロールすることができます。
またVAPE業界では、最も人気のある化合物に変化が起きています。新しい製品がぞくぞくと市場に登場していますが、代表的なのはCBG・CBN・THCV・Delta 8などです。
これらの製品は、THCやCBDに代わるフレーバーを消費者に提供しています。
アメリカでも地域によっては大麻がまだ違法であるため、大麻に近いマイルドな効果を求める消費者が、これらの新製品に興味を持たれています。
人気の化合物の変化は、VAPEメーカーの間でも話題になっています。しかし、新しい化合物が人気を集めれば、大麻を摂取したくないが、大麻に似たハーブ製品を楽しみたいという消費者にとって、大麻用のVAPE製品は魅力的なものになるでしょう。
大麻用VAPEメーカーは、常に幅広いフレーバーを提供しています。多くのVAPEメーカーは定番のフレーバーをいくつか用意していますが、中には特定の種類のフレーバーに特化し、さらに多くの選択肢を提供しているところもあります。
例えば大麻VAPEメーカーの中には、ストロベリー・チェリー・アップル・ピーチ・ブルーベリ・パイナップルなどのフルーツ系のフレーバーを提供しているところがあります。またメンソール・バニラ・ミントなどのセイボリー系フレーバーを得意とするメーカーもあります。
どのような種類のフレーバーを好むかに関わらず、メーカーによってはオーダーメイドに対応してくれるところも出てきてます。
VAPEは本当に体に安全なのか？
近年アメリカや西ヨーロッパでは、大麻が経済的に重要な役割を果たしています。その結果、大麻の生産者・流通業者・販売者・使用者の主な目的は、VAPEの安全性を保証することにあります。
マリファナをジョイントやブラントで吸うよりも、ベイプで吸う方が肺への害が少ないという研究もあります。それでも、これらの研究はしばしば争われており、大麻のベイピングの後遺症に関する情報はかなり少ないです。
2015年に行われた研究では、電子ペンの蒸気は煙よりも95％害が少ないとされています。その研究の主著者は、以下のように指摘しています。
“蒸気に含まれる有害物質が煙よりも少ないという事実は、喫煙者にとってより健康的な代替手段である “
2017年の研究でも、VAPEは喫煙よりも安全であると結論づけられています。研究者たちは、Ejuiceの蒸気に含まれる発がん性物質が煙に比べて6.8倍少なく、有害物質も84％少ないことを発見しました。
これらの研究は、VAPEはマリファナを吸うよりも95％害が少ないとしたイングランド公衆衛生局の2015年の報告書と一致しています。
また研究者らは69件の研究のメタ分析を行い、VAPEは喫煙よりも健康への悪影響が少ないことを明らかにしました。
そして別の研究では「VAPEにリスクがないわけではないが、マリファナを燃やして吸うよりはかなり安全である」としています。
これらの研究はいずれも、VAPEにリスクがないことを示す証拠ではありませんが、VAPEは喫煙よりもリスクが少なく、結果として長期的な健康リスクが少なくなることを示唆しています。
まず喫煙とVAPEの違いを理解することが重要です。VAPEがより安全だと考えられているのは、大麻のVAPEが燃焼しないからです。
喫煙すると、植物を燃やします。吸い込んだ煙には吸い込んだカンナビノイドだけでなく、一酸化炭素などの危険な燃焼副産物が含まれています。
また大麻が燃やされると、一部の治療効果も失われます。一方ベイピングは、熱でカンナビノイドとテルペン（植物の精油）を蒸発させて蒸気に変え、燃焼による副産物を完全に除去します。
ただVAPEは喫煙よりもはるかに害が少ないとはいえ、THCのような精神活性物質の運搬システムであることに変わりはありません。
まとめ
今回の記事をまとめますと、VAPE（ベイプ）とは電子機器（または「VAPE PENS」）で生成した蒸気を吸ったり吐いたりすることです。蒸気はマウスピースを介して吸い込まれ、その中にはEjuiceが含まれています。
VAPE自体はバッテリーを使用して、通常はカンナビノイドや香料などの化学物質を含む液体を加熱して気化させ、ユーザーがそれを吸い込みます。
どちらが安全かを議論したいところですが、事実としてマリファナを摂取することを選択した人にとっては、VAPEの方が安全と考える人が多いです。VAPEにはマリファナを燃やした煙に含まれる、悪い物質が含まれていないからです。また副流煙の発生もほとんどありません。
マリファナを気化させると肺に入りますが、血流には吸収されません。代わりに、肺の気嚢に直接移動します。
したがってマリファナを吸うと、数時間持続する喫煙に比べて、長くゆっくりとした効果が得られます。
吸い込んだ物質はどちらも同じですが、気化することでマリファナの代謝に影響が出ます。
喫煙の場合マリファナは比較的早く代謝される傾向にありますが、気化式の場合はその代謝により長い期間がかかります。
マリファナを吸っても、喫煙と同じように肺にダメージを与えることはないようですが、一部のユーザーは咳や喉の炎症を訴えています。
今回は以上となります。
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Edited by のりあき