【清読厳禁】THCVについて分かってしまいます【少し退屈かも】
ユニークな化学構造のさまざまな側面
テトラヒドロカンナビバリン(THCV)は、THCと異なり、炭素鎖がペンチルではなく、プロピル鎖からなる構造をしています。そのユニークな化学構造により、異なる化学的相互作用と特性を持つ別種になります。
この記事では、THCVの化学的な専門知識をすべて簡略化することを目的としています。ちょっと退屈かもしれませんが、読み終えていただくと「THCV」について以下が理解できます。
- 科学的な特性
- 生合成について
- 他との相互作用
もし最後まで読まれて気に入りましたら、別記事も読まれてみて下さい。ではまいります。
まずは化学的特性
主なTHCVの特性は、化学構造が異なるため「THC」とは異なります。
- THCはCB1およびCB2と相互作用しながら部分作動薬として作用しますが、THCVはCB1とは拮抗薬として、CB2とは部分作動薬として作用します。
- 5HT1Aとの積極的な相互作用は、ユーザーにとってかなり有用な抗精神病作用を誘導することができます。
- また体内の一過性受容体電位チャンネルと相互作用し、炎症に関わる状態を改善する可能性もあります。
ここまでがザックリとしたTHCVの特性になります。次に生合成についてお話しします。
THCVの生合成
「THCV」の生合成は研究が進むにつれて、いくつかの魅力的な事実に遭遇することができます。
CBDやTHCを含む多くのカンナビノイドは、CBGAまたはカンナビゲロール酸という同じ親化合物を持っています。
しかしTHCVにかんしては、すべてが異なるのです。それはゲラニルピロリン酸とジバリン酸が結合して、CBGVAが形成されるのです。
そして形成されると同時に、プロセスは道半ばになります。
- THCV合成酵素という酵素が「CBGVAをTHCVAに分解する工程」を助けにきて触媒します。
- 熱の補助でTHCVAが脱炭酸され、最終的な製品である「THCV」が形成されます。
THCVは以上の様なプロセスで形成されているのです。そして最後に、他の薬とどのように作用していくかをみていきましょう。
他の薬との相互作用
THCVの使用に踏み切る前に、他の薬物との相互作用についてよく理解しておくことも必要です。
- アセブトロールは、高血圧症治療薬として作用しています。アセブトロールは降圧剤として働きますが、THCVと併用するとこの性質が抑制される可能性があります。
- アセチルサリチル酸、アセクロフェナク、アセメタシンをTHCVと併用すると、高血圧が増強される可能性があります。
- アセノクマロール、アセトフェナジン、アゴメラチンとの併用により、THCVが身体に悪影響を及ぼす可能性がある。
- アクリジニウムは中枢神経系に作用し、うつ病を引き起こす可能性のある作用を誘発します。そしてTHCVとの相互作用の結果、うつ病の薬としてより活性化します。
以上が代表的な「リアクション」となります。
最終的な感想
今回は「THCV」について深堀りしてまいりました。ちょっと退屈だったかもしれませんが、知識はたくわえていただけたと思います。
THCVのユニークな構造は、ユーザーがいくつかの症状に対処するのに役立つかもしれない様々な化学的特性をもたらします。
安全性を確保するために、すでに使用している他の薬物との相互作用を確認することをオススメします。
今回は以上となります。
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Edited by のりあき