【5分で分かる】今からCBDについて知る方へ【歴史から抽出方法】
こんにちは。
「CBD」というキーワードが2020年ランクインしたので、耳にしたことがある人も多いはず。
ただ多くの会社が似たようなマーケティングのメッセージを発するため、「正直なところ大丈夫なの?!」というのが本音だと思います。
本記事では当ブログの管理人の、のりあきさん(詳細はプロフで)の指導の下、専門用語を使わずに分かりやすく解説していきます。
最後まで読み終えていただくと、以下が理解できます。
- CBDの基礎知識
- CBDの期待されている効果
- 具体的な摂取方法
もし気に入っていただけましたら、他の記事も参考にされてくださいね。
CBDとは何か
「大麻草で発生する自然の化合物」としてカンナビジオール(CBD)というものがあります。CBDは依存性を有しておらず、安全性が高いです。
大麻そのものは長い間、違法だったためにあまり研究が行われてきませんでした。
近年なり「大麻草に含まれる成分」は研究が盛んに行われており、その中でも1番盛んに研究が行われているのがCBDです。
CBDはヒトの心身の深い領域にまで作用します。
具体的には以下のような症状に対して、作用する事が判明しています。
- 鬱病
- 各種炎症
- 不安症状
- 慢性疼痛等
「CBDは様々の病気の治療に役立つ見込みがある」と、米国のドクターが事例報告をしています。
その中には、以下の症状も含まれています。
- 心血管機能障害(動脈硬化等)
- 皮膚病(ニキビ等)
- メタボリックシンドローム等
このように多くの人がかかっている症状もあるため、これからの医療に大いに役立つと見られています。
歴史からみるCBD
近年のキッカケはイギリスから
CBDの存在が確認されたのはずいぶん前の事ですが、実際に使用されるようになったのは1998年からであると見られています。
イギリス政府がGW製薬会社に「大麻研究をしてもいいという承認」を出したのが契機です。
GW製薬の創設者の一人であるドクター、ジェフリー・ガイ氏は、「CBDを豊富に含有する大麻草を用いて、精神効果を全く(もしくはほぼ)持たない薬品を開発することができる」という発想に至り、イギリス内務省を説得しました。
これを機にCBDの注目度が、だんだんと上がっていきました。
ビクトリア女王さえも
ガイ氏は同年の夏、自身の活動に関して学術会議で解説しました。
「大麻が有する精神効果を打ち消すことが可能であり、CBDそのものが医療作用を有している」と主張しました。
実際「CBDが不安症状を軽減して、発作のペースと強さを下げてくれる」ということが動物実験によって分かってきています。
またビクトリア女王は月経痛を軽減するために、CBDを利用していました。
その後複数の有名団体の学術会議においても、CBDを有力視するに値する研究結果が色々と公開されました。
カナダ、ウルグアイ、米国の一部の州では大麻利用が合法となっていますので、CBDの研究が積極的に行われています。
そして今では「医療大麻の利用が違法でない州」に存在する数十か所の検査研究所で、データ収集・成分分析・品種改良・開発などが進められています。
CBDの抽出手順
主にこれから挙げる2つの手段で、抽出することが可能です。
アルコール抽出
基本的に「イソプロピルアルコール」か「エタノール」を使います。これらに植物材料を飽和させ、混合物から溶液を濾過します。
そして蒸留してアルコールを飛ばし、採取した抽出物を再度蒸留します。不要・違法な成分(THC等)を取り除き、目的の成分(CBD等)を凝縮し、抽出することになります。
これが世界で最もメジャーな抽出方式と言えます。
溶媒は次の抽出等で再利用可能ですから、コスト効率がかなり優れています。また特別な機器・道具がいらないので、初期コストも高くはありません。
二酸化炭素抽出
CBDの抽出形式のうち、一番環境への負担が少ないとされているのが、この「二酸化炭素抽出」です。
二酸化炭素はそのままでは有害であるとされていますが、温度と圧力をコントロールする事によって、「超臨界流体」と呼ばれる抽出媒体へと変化します。
抽出の仕方は、アルコール抽出とあまり変わりません。
ですが二酸化炭素抽出をする場合、特別な設備・機器・技術が欠かせません。
しかし「後から機器を追加で準備しなくていい」という利点がありますし、「二酸化炭素(溶媒)を蒸発させるだけで抽出できる」というメリットが非常に大きいです。
CBDの作用
繰り返しになりますが、CBDはヒトの心身の深い領域にまでアプローチします。そして以下のような様々な症状に、作用する事が判明しています。
- 鬱病
- 各種炎症
- 不安症状
- 慢性疼痛等
また日常的に発生するような、軽い症状にも効くと言われています。
さらに以下のような症状にも、効果がみられています。
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞等)
- パーキンソン症候群
- 認知症
- アルツハイマー病
- リウマチ性関節炎
- 不整脈
- アルコール依存症
- 自閉症等
そして神経を守る作用を持つことも分かっています。また世界中の研究所において「CBDが有する抗がん効果」に関する研究が進められています。
脳腫瘍についての研究(2010年・カリフォルニア州)では、CBDには「人間の悪性の癌細胞の繁殖を軽減して、生存率をアップさせる効果」がある事が判明しています。
マーケットの将来性
CBDは日々のありふれたトラブル(不眠症状等)にも効果が期待されていますので、色々な摂取方式の製品がリリースされています。
ここではCBDの将来性・流通形式などについて解説していきます。今存在する、主なCBD系製品を挙げていきますね。
サプリメント・オイル
睡眠系サプリメントとしてはグリシン・テアニン・GABAなどが有名ですが、CBDはそれらよりも効果が高いとも言われています。
実際に「起床直後のすっきり感が強い」という感想が少なくありません。飲みやすいカプセル式のものが目立ち、依存性・耐性もありません。
事実として専門家の中には「睡眠剤と比べて安全性が高い」と述べている人が多いです。
睡眠剤市場は1年で100億円ほどとされており、リモートワークの普及等の影響でさらに規模が大きくなっていくものと見られています。
ドリンク式
米国では若者を中心に「お酒離れ」が進んでいます。その代わりに、CBDなどを含むドリンク式のカンナビス商品が普及してきています。
アルコールのような強い依存性を持ちませんから、代替品として優秀であるという見方が強いです。
日本でいうところの「エナジードリンク」に近いものです。アルコール市場は1年で3.5兆円ほどと見られており、ノンアルコール品も人気です。
そして個人的には、今後は一つの分野として「CBDドリンク」が流通するとみています。
ベイプ式
つまりは「電子タバコ」のような形式のことです。「電子CBD」にはタールやニコチンが含まれていませんから、身体に対する有害性が非常に低いです。
またタバコが嫌いな方でも比較的「吸いやすい」という感想が多いです。
タバコに関する規制が厳格になってきていますし、健康志向も広がっていますから、この先ニーズが強くなっていく事が予想できます。
CBDと不眠症状
身体の中にある「内在性カンナビノイド」と「CBDオイル」の作用が似通っている事から、CBDが不眠症状の軽減のために有効であると見られています。
そして、不眠症状の改善薬として「カンナビジオール」はすでに使われています。
カンナビジオールによって「昼間の強い眠気を緩和できる」「質の良い睡眠を得ることができる」などの声が多く挙がっています。
ストレスと不眠症
「ストレス」は不眠症の引き金の一種です。
CBDオイルには「ストレスを原因とする身体反応」を軽減する作用があることが判明しており、気持ちを落ち着かせる効果を持つことも分かっています。
まとめると「CBDによりストレスをケアし、不眠症状を和らげることができる」ということです。
人体には興奮時に優勢になる「交感神経」と、落ち着いているときに優勢になる「副交感神経」が通っています。
CBDは副交感神経にアプローチして、精神を安定させますので危険性が低いです。
(大麻は『神経障害を発生させて、感覚を鈍くする』ことで心を落ち着けますので、初心者にはリスクが高くなります。)
副交感神経が優勢になると、呼吸が深くなったり筋肉の緊張状態が軽減されたりしますから、不眠症状の他にも人体にいい影響を与えると言えます。
ブリュワー博士(イギリス)は1度につき20~30ミリグラムの利用を推奨しています。少量でも効き目を確かめることが、可能であるというのもCBDの利点です。
具体的な摂取方法
形式としては、以下のようなものがメジャーです。
- チンキタイプ:舌下に何摘か垂らす
- カプセルタイプ:文字通りのカプセル型
- ベイプタイプ:摂取量のコントロールがしやすい
- ロールオンタイプ:筋肉や皮膚に局所的に使うことができる
特にチンキタイプの利便性が高く、就寝前に数秒で摂取することが可能です。そして効き目が長いのも特徴です。
また個人的には、レスビラと呼ばれる吸引タイプのCBDを使用しています。
吸引式のCBDは血液で吸収されるため「効き目が出るのが早い」という特徴があるため、使うタイミングを計算しなくてもいいというメリットがあると言えます。
ただ自信のない人は、必ずカンナビス(大麻)コンサルタント@lazygoogy_comなどのアドバイスの下で使いましょう。
リラックスできるのは確かですが、つまりは「眠くなる」ということもあるからです。
効き目が継続する時間も人によって違いますから、正しい使い方を見極めなくてはなりません。
終わりに
今回はCBDに関して、簡単に解説しました。
マリファナや大麻等に対する警戒心が強い日本国内では、CBDはまだまだ普及していません。
しかしだんだんと「優れた効果」や「身体へのダメージの無さ」が理解されてきており、少しずつ色々なジャンルで使われ始めています。
医療分野における研究が進んでいますし嗜好品としても利用されるようになってきていますから、この先、私たちの毎日にプラスの影響を与えてくれるでしょう。
日本国内でも「CBDの普及のための活動」のために、たくさんの団体ができています。興味があれば、そういった団体の話を聞いてみるのも良いと思います。
日本人は薬物に対する警戒心が強い傾向にありますが、そのような中でCBDはこの先どのように扱われていくか注目していきましょう。
CBDと共によく聞く「THC」に関しての記事はコチラからどうぞ。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
Written by チキン