処方箋では「あきらめた」痛みと闘う医療大麻【大麻ソムリエ】
「大麻と痛み」の関係を徹底解説。
本記事では医療大麻に関する、以下のような疑問をお持ちの人向けに解説していきます。
- 医療大麻はどのような症状に効果があるの?
- 大麻の危険性は?
- 摂取の仕方は?
読み終えていただくと、以下のことが理解出来ます。
- 実際に効果のみられる症状
- 他の鎮痛剤との比較
- いろいろな摂取の仕方
専門用語はなるべく使わずに、誰にでも分かりやすく書いていきます。
もし最後まで読まれて気に入ったら、別記事も読まれてみて下さいね。
痛みの種類
急性と慢性
痛みは大きく分けて2種類です。それは「急性と慢性」です。
- 急性の痛みは、とつぜんの激しい不快な肉体的、および感情的な感覚を経験すること。通常、急性の痛みの原因を特定するのは簡単です。適切な治療をせずに放置すると、急性の痛みはより重篤になり進行しますが、一般的には長続きしません。
- 慢性の痛みは、怪我や感染症が治癒した後でも、発生する可能性があります。多くの場合、その原因の兆候がないため、この種の痛みは治療が難しい場合があります。人が慢性的な痛みを持っているとき、神経系内で絶え間ない活発な痛みの信号を経験します。炎症を起こしたりする可能性もあり、痛みが短期間に完全になくなることは「まれ」です。
私の痛み
私自身は、ここ数年ずっと「腱鞘炎」になやまされいます。なるべく痛み止めなどは飲みたくないので、ストレッチやマッサージなどするようにしています。ストレッチが出来ないようなところでは、CBD入りのローションやカプセルなどで痛みを和らげて仕事しています。
がん性疼痛
がん性疼痛は、急性または慢性のいずれかです。治療から末梢神経障害を引き起こしたり、神経の損傷する可能性があります。
そして以下のような体験が、よくきかれます。
- うずき
- しびれ
- 不器用さ
- 歩行困難
- 脱力感
- 灼熱感
- 手足の異常な感覚
キモセラピーの後は、口や喉、舌など痛みも一般的です。これらの異常な症状により、話したり、食べたり、飲んだりするがむずかしくなる患者もいます。
放射線では、皮膚のやけどという形で(痛みにつながる)怪我を引き起こす可能性があり、粘膜炎(口内炎)、および瘢痕の原因となります。
傷が治るにつれて、痛みが減少するのであれば、それは急性です。
患者の神経、または癌自体の生化学が神経損傷を引き起こす場合、長期的な慢性的な痛みを経験する可能性があります。
大麻は、病気や症状に対する一般的な治療からは得られない救済を、受けられる機会をもたらす。
デービッド・カサレット博士(ペンシルベニア大学医学部教授)
今のところ、病気や状態を治療・治癒することを科学的に証明されていません。
ただ健康を維持し、日常生活で経験する緊張を含む、健康的なライフスタイルをサポートするのには確実に役立っています。
伝統的な鎮痛剤と麻薬
代表的な鎮痛剤
オピオイド
- ケシの植物の成分から作られる。
- 痛みの治療には1000年近く使われている。
- 強力なうえ、副作用や依存性が高い。
- 現在アメリカでは過剰摂取により毎日116人が亡くなっています。
筋弛緩薬
- 広く治療に使用されています。
- 最も使われているのはカリソプロドールです。
- 倦怠感と脱力感、めまい、うつ病、血圧の低下が一般的な副作用です。
コルチコステロイド
- ホルモンで構成されていて、広く使われていています。
- 体に多くに影響を与える強力な化学物質で、長期間使用すると、胃が炎症をおこしたりします。
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDS)
- 店頭で購入できる鎮痛剤です。
- 一般的にはそれほど深刻ではない、痛みを治療するために使用されています。
- ただ長期の使用や他の薬との薬物相互作用で、深刻な悪影響を生みだします。
薬物の過剰摂取による死亡の大部分は、オピオイドに関係しています。
現時点で、ベトナム戦争での米軍の死傷者数(58,000人)をはるかに上回っています。
疼痛管理のための大麻
内因性カンナビノイドシステム(ECS)というシステムは、体全体を通して恒常性を確立し、維持するのに欠かせません。
脳、組織、臓器、および細胞を含む、ほぼすべての体の部分に見つかります。
カンナビノイドが与えるもの
大麻は免疫などの体のシステム全体と、中枢神経系のさまざまセル間の通信を調整し、さらにバランスと結束を誘発します。
たとえば、けがをしている場合には神経細胞を安定させ、免疫細胞の炎症をふせぎ、敏感な組織の活動をへらします。
カンナビノイドは、人々に適応する能力を与えます。創造性やユーモアなどの外部にもえいきょうがあります。
マリファナの主な向精神薬成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)は、カンナビノイドの活性化に非常に効果的です。
他のカンナビジオール(CBD)やカンナビノール(CBN)などの成分は、受容体と結合して癒しの効果を生み出します。
疼痛管理の大麻の摂取方法
ここまで読んでいただいた人も、「どうやって摂取するの?」という疑問があると思います。
摂取の仕方は、大きく分けて以下の3通りです。
- 吸入
- 経口
- トピカル(局所塗布)
吸入
- 火をつけて大麻を吸うというこの方法は、古代からの方法です。
- 巻紙やパイプなどで煙を肺に入れ血流へ流します。
- 近年は健康上のリスクの少ないベイプの方が、人気が高まっています。
経口
- 口から食べ物やティンクチャー(液体)、食用油またはバターとして経口摂取することができます。
- ティンクチャーは舌にたらし、最近では錠剤としての人気も高まっています。
トピカル(局所塗布)
- オイルやクリームに分泌されてから、皮膚にぬってカンナビノイド活性化させます。
- 刺激されると、これらのカンナビノイドは痛み、症状を和らげます。
- 他の2つと違い、患者は「ハイ」を感じることはありません。
痛みに関してのまとめ
結果、「何が働いて、この様に効く」というのは科学的に解明されていません。
研究が遅れてきた理由は、何十年もの間大麻は違法とされていた期間があったからです。ただ欧米などでは、明らかに患者の体が楽になり、より人間らしく生きる手助けにはなっているようです。
人間に必要な「食べる、寝る、話す」という行動をサポートできるのは、副作用や中毒性の高い処方薬より、大麻の方がすぐれているのです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
もし少しでも「役にたった!」という人は、別記事も読まれてみてくださいね。
Written by かゃな
大麻に関する本の記事はこちらにになります。