【速報】大麻にはPTSDによるうつ病経験・自殺防止効果あり
研究結果が出ました。
本記事では「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の影響を大麻が軽減する可能性があると、研究により明らかになったことを解説していきます。
もし最後まで読み終えていただくと、以下のようなことが理解できます。
- PTSDの研究結果
- 大麻のストレスへの可能性
専門用語はなるべく使わずに、分かりやすく解説していきますので、もし気に入ったら別記事も読まれてみてください。
研究の結果
PTSDへの効果
災害、暴力、戦争、急性障害などの理由でトラウマを抱えている方々は、そうではない方々と比べてPTSD、うつ病、物質使用障害、自殺念慮などに苦しむ可能性が高いです。
現在大麻合法国のカナダは、「全人口のうち、PTSDを抱えている人の比率」が最も高い国であるとされており、実に人口のおよそ9.2パーセントが、PTSDやそれに類似する症状を抱えているとされています。
カナダ統計局が、2.4万名を超えるカナダ人から健康調査記録を集めそれを分析したところ、
「直近12カ月で大麻を使っていない人は、使っている人に比べてうつの症状が重く、自殺念慮を抱いている傾向が強い」
という事が分かりました。
ステファニー・レイク(BC物質使用センターの研究助手であり、ブリティッシュコロンビア大学の公衆衛生大学院の博士課程候補者)は、以下のように述べています。
PTSDを治す方法が少ないため、たくさんの患者が大麻を使って症状を軽減していると我々は認識しています。
これほどまでに大規模な調査により、『大麻で症状を軽減していくことのメリット』が見えてきたのはこれが最初です。
調査の内容
PTSDを持つ調査対象のうち420人について追跡調査をし、そこでは医療用大麻の利用状況を3種類に分けました。
具体的には以下通りです。
- 「使わない」
- 「リスクレベル低での利用」
- 「リスクレベル高での利用」
そして、リスクレベル低で大麻を使った人は、自暴自棄になったり重度のうつ病になったりする比率が低いことが判明しました。
しかし、リスクレベル高で大麻を使った人は、自暴自棄・重度のうつ病になりやすいということが分かりました。
つまり、PTSDの症状の軽減や自殺防止のために医療大麻を使うとしても、リスクレベル低で使わなければならないという事です。
ただしこの調査には様々な制限があったので、「医療大麻そのものが、自殺念慮やうつ病、PTSDなどと関連している」と断言できるわけではありません。
例えば、この研究は「対象者が直近12カ月で体験した情報」を扱っていますから、それ以前のことは把握していません。
また、「医療大麻をどのように使ったのか」という情報も取得していません。
研究の継続
そして、ドクターミロリー(BC物質使用センターの研究科学者であり、ブリティッシュコロンビア大学の教授)は、こう言っています。
我々は大麻が、色々な健康状態にどのように作用して、治療してくれる可能性があるのかを知り始めたばかりです。
さらに、以下のように続けています。
これらの発見は意義深いものであり、PTSDを持つ方々にとっての大麻のメリットをさらに深く把握していくために、さらに研究を進めていくつもりです
期待はこれから
まとめ
先述の通り「大麻が絶対にPTSDに効く」と言い切れるわけではありませんが、「PTSDを医療大麻により安定して緩和できる時代」が到来する可能性があることは確かです。
今後の研究次第では、大麻が世界中のうつ病の改善や自殺率の低下に役立つ日が来ることを期待しましょう。
今回は以上になります。
医療大麻に関心のある人は、こちらも参考にされてみて下さい。
Written by のりあき