【検証】世界で初めて大麻を合法化した「ウルグアイ」本当に危険?
世界最初の大麻合法国の「今」
ウルグアイで大麻が合法化されているけど、どんな影響があるのか気になっている人もでしょう。
今後、大麻はさまざま国で合法化に向かっていくと予想できます。
「大麻は薬物」と思われやすいですが、実は「実用的な植物」だからです。
事実、嗜好品としてだけではなく、世界中で医療目的の大麻を利用しはじめています。
本記事を読みいただくと、以下のようなことが分かります。
- ウルグアイがなぜ大麻を合法化したのか
- 各国にどのような影響があったのか
今後の大麻の将来性についてご紹介しますので、ぜひ最後まで読まれてみて下さい。
「生活の中にある大麻情報」米認定カンナビス・コンサルタントのブログ
ウルグアイが大麻を合法化した理由
ウルグアイでは2013年に当時の大統領「ホセ・ムヒカ」氏によって、世界で初めて大麻が合法化されました。
大麻合法化をした理由は、密売組織の弱体化を目的としているためです。
これにより当時の大統領ホセ・ムヒカ氏は「ウルグアイ大統領として、大麻の生産と販売を含む先進的な合法化政策」をしたとして、2014年にノーベル平和賞にノミネートされています。
政府が大麻の供給を管理することで、密売組織の資金源を断ち、弱体化を図るのが目的でした。
また大麻の購入には個人登録が必要で、これにより政府は以下が可能になります。
- 大麻の消費量を把握
- 購入量の多い人には保健機関への相談を促す
大麻合法化前から大麻を吸っている人も多く、多くが闇市場から購入されていました。
政府が介入することで、良質な大麻を適正価格で販売でき、個人の依存度を軽減することも目的としています。
大麻の使用には制限がある
大麻が合法化されたウルグアイでも、自由に好きなだけ購入できるわけではありません。
政府によって、制限が設けられているからです。
大麻合法化により「大麻の販売・購入・自家栽培」が合法化されました。
しかし以下のような制限が設けられています。
- 月に40グラムまで個人で取得できる
- 15-45人のグループで年間最大480gまで大麻草を栽培し配布できる
- 個人で6つの雌株まで自家栽培できる
大麻合法化されたからとはいえ、すべてが自由になったわけではありません。
ウルグアイは制度の中で、合法利用することを勧めています。
大麻の値段
大麻を合法化したことで、ウルグアイは適正価格で販売できるようにしました。
大麻が合法化されたことで、1gあたり1ドルで販売されています。
合法化される前は闇市場からの流通のみでしたが、闇市場よりも安く供給するにより、密売組織の独占だった大麻市場が成り立ちません。
これこそがウルグアイ元大統領「ホセ・ムヒカ」氏の狙いです。
大麻合法国ウルグアイでは嗜好用大麻を、より安く買えます。
大麻が合法化されている国
大麻を合法化する国は増えています。
2021年までに合法化している主な国や地域は、以下のとおりです。
- カナダ(嗜好用)
- アメリカ(嗜好用大麻の合法化は15州、医療用大麻の合法化は36州)
- メキシコ(医療用)
- アルゼンチン(医療用)
- ジャマイカ(嗜好用・医療用)
- インド(週により異なる)
- タイ(医療用)
- イタリア(医療用)
- チェコ(医療用)
- ポルトガル(医療用)
- ドイツ(医療用)
- ニュージーランド(医療用)
- オーストラリア(医療用)
上記はウルグアイの大麻合法化以降に、大麻が認められています。
2021年現在も大麻合法化に向けた動きは続いているため、大麻合法国は増えていくと言えるでしょう。
大麻合法化によるウルグアイの影響
大麻合法化当時のウルグアイでは、数ヶ月経っても大麻の供給が追いつきませんでした。
しかし合法化されて数年後には供給が安定し、麻薬取引は減少するなどプラスの方向に向かっています。
一方大麻を販売している薬局は少なく、嗜好用として個人利用している人に十分な供給がされていない現状もあります。
大麻解禁後のウルグアイ
大麻を合法化したことで、当初の目的であった密売組織の弱体化を進めました。
しかし別の問題が発生しています。
国として大麻を合法化しているのは、ウルグアイだけだからです。
アメリカの銀行では「規制薬物の販売、流通に携わる企業との取り引きを禁じる」法律があります。
この法律により合法的に大麻販売している薬局と取引停止する銀行もあり、銀行口座の閉鎖を余儀なくされた薬局もあります。
現金のみの取引に移行した薬局もありますが、ウルグアイにとっては予想外の問題が発生したため、対応が求められるでしょう。
大麻の合法化でプラス効果
合法大麻の産業は、それぞれの国にプラス効果がありました。
理由は大麻合法化により、経済効果が生まれたからです。
すでに合法化されている国を見ると
- 雇用の創出
- 税収の増加
- 大麻を取り締まる社会的なコストの減少
などの良い効果が生まれています。
大麻合法化に反対意見もありますが、上記を見ると悪いことばかりではありません。
大麻産業の発展は、大麻合法化を決めた国にプラスの経済効果を与えます。
2021年以降の他国への影響
2021年以降、大麻は世界的に認められていく方向になるでしょう。
主な理由としては、医療用としての活用が見込めるからです。
医療用としての活用を始めている国も増えており、大麻の可能性に世界中が注目しています。
2021年以降は若い層からの支持を得て、医療用だけではなく嗜好用などさまざまな場面で活躍していくでしょう。
繰り返しになりますが、大麻活躍の場が広がることで新しい産業が生まれると、以下が手に入れられます。
- 雇用の創出
- 税収の増加
上記の数字がもっと立証されれば、多くの国が大麻合法化に向かっていくでしょう。
ウルグアイの大麻合法まとめ
以上が「ウルグアイがなぜ大麻を合法化したのか」「各国にどのような影響があったのか」でした。
2013年にウルグアイが世界で初めて大麻合法化に踏み切ったことで、各国で大麻合法化が進んでいます。
医療用としてはもちろん、嗜好用やそれ以外の活用も期待されています。
「大麻は麻薬」という認識が強いかもしれませんが、様々に活用できる「ただの」植物です。
正しく扱えば、救える命もあるでしょう。
2021年以降、大麻がもっと身近で役立つものとして扱われる日が来るでしょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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Written by チキン