【睡眠不足】大麻で睡眠の問題は解決できるのか?【私には有効】
マリファナのスモーカーは一般的に「グロッキーでやる気のない」「意味のある仕事をほとんどこなせない」「カウチ・スラムのような人々」として描かれていますよね。
本記事では一般的に思われがちなスモーカーのイメージと、睡眠とのつながりについて解説します。読み終えていただくと以下の疑問が解決します。
- 睡眠障害とは?
- 睡眠障害になるとどうなる?
- 大麻で解決できるのか?
専門用語はなるべく使わずに分かりやすく解説していきます。もし参考になりましたら別記事も読まれてみてください。
大麻と睡眠問題
大麻常習者は冒頭のようなステレオタイプに顔をしかめますが、科学的研究によると大麻は極端な睡眠パターンと関連しています。
つまりより深い眠りを得るユーザーもいれば、睡眠時間が大幅に短くなるユーザーもいます。そしてヘビーユーザーほどより激しい睡眠サイクルを経験する傾向があります。
調べによると若年成人の70%前後が、より良い睡眠を促すために「カジュアルに」大麻を摂取しているといいます。また医療目的で大麻を摂取している人のうち、少なくとも85%が「眠りの質を改善した」と報告しています。
また睡眠財団は、睡眠障害や慢性的な不眠症の症状を経験する成人が増えていることを指摘しています。そして効果的な睡眠導入剤として、大麻への関心が飛躍的に高まっているのです。
ここで重要なのは、大麻と睡眠障害に関する研究はまだ「進行中である」ということです。また大麻の長期摂取が睡眠にとって有益なのか、あるいは最終的に有害なのか、研究者はまだ決定的なデータを集めていません。
それでは次に様々な睡眠の障害が、どのように起こるのかをみていきましょう。
睡眠障害のメカニズム
睡眠障害とは一言でいうと「定期的に熟睡できなくなる状態のこと」です。睡眠の質やタイミング、量に問題があることが多いのが特徴です。一般的な睡眠障害とは以下になります。
- 不眠症
- 睡眠時の無呼吸症候群
- 日中の過度な眠気
- レストレスレッグ症候群など
これらの睡眠障害は、それ自体で起こることもあれば、ストレスや不安、うつ病などの医学的/精神的な健康状態に関連して起こることもよくあります。
不眠症は一般的に「入眠困難や睡眠維持の困難」と表現され、最も一般的な睡眠障害です。この疾患は日中の疲労感をもたらすことが多く、重症の場合は認知障害や気分障害を経験することもあります。
通常は患者さんによって、持続する期間や発生する頻度に差があります。
一般的に成人の50%が不眠症の発作を時々経験し、少なくとも10%が慢性不眠症と戦っているのです。個人的にはおどろきの数字です。
不眠症は症状としても臨床的な障害としても、存在することに留意することが重要です。つまり必ずしも不眠症でなくても、不眠症の症状を経験する人はいるということです。
しかし臨床的な睡眠障害を構成するほどの深刻さを持たない不眠症状であっても、睡眠を妨げ健康やパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるのです。
不眠とは一般的に、以下のような日中の障害と関連しています。
- 意欲の低下
- 気力の低下
- イライラ
- 日中の眠気
- 疲労感
不眠症の症状や日中の障害がすべて揃わなくても、不眠症障害でないとは言えません。1つの症状や1つの日中障害であっても、不眠症の有力な徴候となります。
急性不眠症はとつぜん発症し、わずか一晩で終わることもあれば数週間続くこともあります。一般的に慢性睡眠障害の基準を満たすのは「7日中3晩以上が、継続して1カ月以上続く場合」です。
このような不眠症は慢性的なストレスやうつ病、夜間の痛みなどの要因から生じることが多いのです。これらに対してカンナビスがどのように役立つのかをみていきます。
大麻は睡眠障害にどのように役立つのか?
まず最も重要なことは大麻草には様々な有効成分がありますが、テトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)がもっとも代表的なものであるということです。
ハイになる要因となるカンナビノイドであるTHCは、鎮静剤としても作用します。しかしマリファナ初心者が多量に摂取すると、覚醒作用がある場合もあります。
あと大麻に含まれるテルペン(品種ごとに独特の味や香りを与える化学化合物)の中にも、睡眠を促す作用を持つものがあります。
鎮静作用を持ち、特定の不眠症の症状を軽減することが分かっているテルペンの例として、以下があげられます。
- ミルセン
- リモネン
- テルピノーレン
- テルピネオールなど
他にフィトールやピネンなどのテルペンは「眠りに落ちるまでの時間を短縮し、全体の睡眠量を増加させる」ことが分かっています。
もう一つ重要なことは、大麻は脳内のカンナビノイド受容体と相互作用することで、睡眠を促進する効果を発揮するということです。カンナビノイドがこの受容体に結合すると、脳の覚醒システムを抑制する信号を伝達する一方、脳内の睡眠を誘発するアデノシンのレベルを高めます。
予備的な研究によると、大麻は心的外傷後ストレス障害(PTSD)や多発性硬化症、慢性疼痛などの特定の症状を持つ人々の睡眠を改善します。そして「より早く眠りにつき、夜中に目覚めることが少なくなる」ようにすることがすでに分かっています。
別の研究でマリファナは、レストレスレッグス症候群に関連する症状を効果的に緩和し、本質的に「睡眠の質を向上させることができる」と結論付けています。
またマリファナを毎日使用する人と、ときどき使用する人の睡眠サイクルに対するマリファナの効果を、比較する研究も行われています。マリファナを定期的/毎日使用する人は、使用頻度が低い人や非使用者に比べて、より多くの睡眠問題が報告されています。
最後はどのように、大麻を摂取するのが最適なのかをカンタンに解説します。
睡眠に最適な大麻の形
本記事では大麻と睡眠問題について解説してきました。ここまで読んでいただいた人も「実際、大麻をどの様に摂取するが1番効果的なのか?」と思うかもしれません。
マリファナを摂取する方法として、最も一般的なのは喫煙でしょう。マリファナをジョイントやブラント、ベイプで摂取すると、THCはすぐに血流に入り「即効で」ある効果が得られます。
さらに喫煙は経口摂取(4~20%)など他の方法よりも高いバイオアベイラビリティ(56%)を提供します。しかし煙が肺に与える影響を心配する場合は、エディブルとして食べたりオイルなどを舌下で使用したりすることでも効果を得られます。
ご自分の気分やタイミングにあわせて、いろいろな引き出しをもっていることも大事ですね。今回は以上となります。
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Edited by のりあき